修理作業の内容
１．チューナー指針を糸からは外して外箱の底側の
木ネジを緩めてラジオ本体を取り出します。
その際スピーカー配線のはんだ付けも外します。
２．ラジオ本体と外箱のホコリを掃除機で吸引しながら
塗装用ハケや水彩筆で落とす。
外箱は全部解体して清掃。
プラスチック表示パネルとノブは中性洗剤漬け後
微温水で水洗。黄ばみが綺麗に取れました。
３．ラジオ本体の金属シャーシは水雑巾拭き後
アルコール（メタ）で拭き取り清掃。
電気部品と真空管も綿棒や化粧用不織布
を使ってアルコール（メタ）で拭き取り清掃。
|
|
|
|
４．元々殆どのコンデンサーはセラミックコンデンサーに
なっていたので旧式のケミコン２個のみ新しいフィルム
コンデンサに交換。
この交換でハム音が激減しました。
（600Ｖ仕様の0.047μＦケミコンを400Ｖ0.047μＦのメタライズド
フィルコンに交換。後で取り外したケミコンの容量を再確認して
みましたが異常はありませんでした。微妙に容量漏れがある
のでしょうか。素人の私には解わかりません。）
取り外したケミコン
ハム音が改善されたのでブロックコンデンサーは
現状のままとしました。
|
|
|
５． ヒューズを取り外した時壊れてしまい交換しました。
（250Ｖ 0.8Ａ）
６．他に不具合個所はほとんどなく内部を念入りに清掃
して組み立て完成。
部品の数の多さと回転式バーアンテナは実に
豪華な造りです。
使用真空管：
17ＡＢ９（ＦＭ用高周波増幅＆周波数変換）、
１２ＢＥ６（ＡＭ用周波数変換）、
１２ＢＡ６×２（FM&ＡＭ用中間周波数増幅）、
１２ＡＶ６（低周波増幅）、
３０Ａ５（電力増幅）、
１２Ｚ－Ｅ８（マジックアイ）、
（ダイオードによる整流）
|
 |
 |
 |
交換した全部品リスト
① コンデンサ
600ＶケミコンμＦ（個数） 0.047（2） を 同容量の 400Ｖフィルコン に交換。
② ヒューズ 0.8A 1本
|
木製ラジオ独特の軟らかいいい音がします。マジックアイも綺麗です。
また回転式のバーアンテナ内臓のため外部アンテナを接続しなくても良く聞こえます！！！！！！！
|
|
|
